第一子出産の際、出産予定日を過ぎてもなかなか陣痛が来ず、母体と赤ちゃんの安全の為に計画分娩という形で出産をしました。
一般的に安全に出産をする為に取られる手段ですが、最近では、帝王切開や無痛分娩をするために事前に入院して計画分娩をするケースや、コロナの影響により病院側の都合で計画分娩での出産をするケースが増えています。
・うちの病院では、計画分娩になると聞いている ・誘発分娩って何?計画分娩って何? ・普通の出産と何が違うの?
上記のような方へ、参考になりますと幸いです。
ちなみに、2022年7月に産まれた次男も計画分娩になってしまいました。笑 こちらの出産レポも併せてどうぞ✨↓
計画分娩とは?
計画分娩とは、分娩日をあらかじめ決めて入院し、陣痛促進剤などを使用しながら、人工的に陣痛を誘発することで出産をすることです。
- 出産予定日を超過し、母体の安全の為
- 無痛分娩・和痛分娩でのお産の為
- コロナ禍の病院側の人員や病床確保の為
上記のケースの場合、計画分娩での出産になることが多いです。以前と比べ、コロナ影響で計画分娩を選択している産院は増えている印象です。
※私も7月に第二子出産予定ですが、出産予定の病院ではコロナ禍の影響で基本的に計画分娩でのお産となっています。このままコロナの状況が変わらなければ、計画分娩となる予定です。
実際の出産体験談
私の場合、2018年の第一子出産の際、陣痛がなかなか来ないまま予定日を過ぎてしまい、赤ちゃんが大きくなり過ぎて母体に危険が及ばないよう、計画分娩・誘発分娩で出産となりました。当時お医者さんには、42週までには出産する必要があると言われ、41週に出産日を決めて計画分娩になりました。
予定日を過ぎても陣痛が来ない
予定日が8月中旬だったこともあり、臨月に入ってからは連日の猛暑…。
とにかく暑い。お腹も大きくて動きにくいし、とにかく外に出たくない。ただでさえ元々面倒くさがりな性格なので、クーラーの効いた部屋でダラダラし続ける生活となりました。笑 そしてこの生活が仇となり、最後の検診で子宮口を診てもらった先生が一言。
「子宮口が固いままで全然開いていないし、赤ちゃんも降りて来る気配もないね」
え?それって全然だめってことですね?と衝撃を受ける。そして、そのまま計画分娩の話に。
「このまま陣痛が来ない場合には、入院して計画分娩する日を決めておきましょう」という話になりました。そして、お医者さんからはとにかく運動(歩いたりスクワットしたり)・雑巾がけなど、赤ちゃんが降りてくる努力をしてください、と軽く怒られ、妊婦メンタルの私は泣きそうになりながら帰りました。
計画分娩の予定日まで、とにかく運動
そしてこの日から5日間、とにかく毎日歩きました。家の近くに河川敷があるのですが、ちょうどお盆休みだったこともあり、旦那を道連れにして河川敷を毎日40〜50分ほど歩き続けました。家でも時間があれば雑巾掛け、テレビを見ながらスクワット。
1番辛かったのは、川沿いの景色が延々と変わらない中で目的もないまま歩き続けたことです。笑 この時の話になると、旦那もいまだ「あれは本当に辛かった」と笑いながら話しています。あれ以来、まだあの河川敷には一度も行っていません。笑
努力虚しく陣痛来ず。計画分娩へ
それでも結局陣痛が来ることはなく…。計画分娩をすべく、入院準備をして病院に。今となっては、無事に産まれればどっちでもいいじゃん!一緒だよ!って本気で思ってますが、当時は「陣痛が来ないなんて、母として失格」という烙印を押されたような気持ちで、とても落ち込みました。
14時頃来院し、入院前の最後の検査。子宮口を診てもらうと、前回は一切開いておらずガチガチだった子宮口が2センチに…!前回怒られた先生からは「3センチとまではいかなかったけど、前回と比べて柔らかくなってるし2センチまでほぐれてるから、別人みたいだよ!努力したのがよくわかる!」と言って頂き、その言葉に安心して泣いてしまいました😭
入院→バルーン挿入
診察が終わり、無事に15時にバルーン挿入。子宮口を人工的に広げるために、膣の中にバルーンという器具を入れて、子宮口が開くのを待ちます。
17時頃、だんだんと陣痛が強くなり始め、陣痛は10分置きに。
この後のパターンとしては、下記3パターンになると言われました。
①陣痛はあるが強くはならず、今夜はこのまま我慢して、明日出産。 ②陣痛は強くなるが、子宮口が開ききらずバルーンが抜けない為、このまま耐えて明日出産。※子宮口が開けば、自然にバルーンは抜ける。 ③このまま順調に子宮口も開き、陣痛も強くなれば、このまま出産。
少しずつ強くなっていく陣痛。でも、まだお産と言えるほどではない状況。
- 15時:検査とバルーン挿入。
- 17時:弱い陣痛がスタート。10分置きの痛み。
- 21時:トイレに行くと血だらけに。ついにおしるしが。
- 22時:ベルトで陣痛確認。重い生理痛のような痛みが7分置きに。
- 23時:1日目はこのまま消灯。出産は翌日に持ち越すことに。
まだ我慢出来る程度の痛みでしたが、ウトウトするタイミングで陣痛で起きる…というのを繰り返して、ほとんど寝れていない状態になりました。痛みには耐えられるものの、この寝不足状態でお産に挑むことに大きな不安を感じます…。
翌朝、検査
翌朝9時に検診。無事に子宮口が開き、バルーンが外れていることが確認出来ました!寝ている間に外れていたらしく、バルーンは膣に留まっていただけだったようです。あんなにガチガチだった私の子宮口が!開いた!!笑
いよいよ(私の身体の)出産の準備が整った…!
このまま上手くいけば、今日がお誕生日になりますよ😊と言われました✨
陣痛促進剤投与開始
- 10時:点滴で陣痛促進剤を投与。
- 11時:陣痛間隔が5分置き。子宮口は5センチに。だいぶ痛い。「まだ生まれないから、旦那さんお昼食べてきてから来て大丈夫だよ😊」と言われる。まだなのね…
- 13時:突然破水し、ナースコール。全部助産師さんたちが処理してくれる。
初めてのお産でわけが分からない中で、近くに助産師さんがいて、陣痛や破水の全てにテキパキと対応してくれる環境ってめちゃくちゃ有難いと思いました。自宅で突然破水したらめちゃくちゃ焦ってテンパりますよね。陣痛自体は徐々に強くなっていくので分かるのですが、破水はいきなりバシャーッ!ってなったので、すごくビビりました。。
ようやく本陣痛→出産へ
そしてこの頃、ようやく本陣痛として認定して頂けました。え?朝からめちゃくちゃ痛かったのに、あれは本陣痛じゃなかったの?と心から思いましたし、この件については未だに心から疑っています。11時頃から既に本陣痛だったでしょうよ、と。笑
- 14時:旦那が病院へと到着。痛みで旦那を迎え入れる余裕は一切ない。
それまで助産師さんが背中をさすり、赤ちゃんを押し返す為にお尻を押してくれていたが、ここで旦那と交代。下手になり、痛みに耐えるのが辛くなる。(しょうがない笑)
- 16時:一度子宮口確認してもらうも、「7センチくらいね!まだだね!」と言われる。
- 17時:陣痛は30秒間隔。子宮口の開きがMAXに。ようやく分娩室へ。
- 17時半:分娩室移ったら陣痛が遠のく。私の体力の限界で吸引分娩に。元気な男の子出産。
分娩室に移るまでは、もうとにかく痛みに耐えていただけです。ただ耐えるだけの時間、「いきみ逃し」をしている時間が最も辛かったです。分娩室に移って、赤ちゃんを出すためにいきむ方が断然楽でした。やっといきめる…!という感じでした。
また、17時で子宮口MAXで分娩室に移りましたが、その時「どんな感じ〜?」と様子を見にきた先生は「えーもう開いてるじゃん!行きましょう!」という感じだったので、恐らく陣痛が30秒間隔になっていた16:30頃にはもう開いていたんだと思います。実際、その後陣痛も一度遠のいてしまったので。助産師さん、もっと早く先生呼んでくれたらよかった…。涙
そんなこんなで、無事に元気な男の子を出産しました!生まれた赤ちゃんは3574g、髪の毛ふさふさのビックベイビー!笑 お腹の中が居心地よかったのか、しっかりと大きめに育って出てきてしまいました。陣痛が遠のいてなかったとしても、この大きさだと吸引分娩してもらう必要があったと思われます😅
計画分娩で出産をした感想
計画分娩になると決まった時には、正直自然に陣痛を迎えられなかったことをとてもショックに思っていました。
ですが実際に産んでみると、上記にも記載した通り、出産の全ての過程で助産師さんやお医者さんが駆けつけてくださり、破水の処理や陣痛時の対応もしてくれました。初産で何もかも分からない状態の中で、こんなにも心強いことは無かったです。
もし1人でいる時に陣痛がきたら、1人で陣痛タクシーを呼んで、入院の荷物を抱えて病院へ向かわないといけないですし、もし途中で何かあったら…と思うと、計画分娩はとても安心感がある出産だと思います。
計画分娩でも大丈夫。安心してお産に臨めます!
コロナの影響や、無痛分娩・和痛分娩が一般的になってきた中で、私と同じように計画分娩で出産される方は増えてきているかと思います。たとえ私のように、陣痛が来なくて計画分娩になってしまった場合にも、お腹がとても居心地が良くて、赤ちゃんがゆっくり過ごしちゃってるだけなので、気にしなくて大丈夫です😊笑
陣痛促進剤を入れる?バルーンを入れる?等、不安に思われることも多々あるかもしれませんが、病院で全ての経過を見て頂きながら出産に臨めるのは、とても心強いと思います!
計画分娩を予定している方へ、参考になりますと幸いです⭐︎
余談
この体験談を書くにあたり、当時旦那とLINEでやりとりしていた内容を見返して(ほぼ実況中継)、あ〜そうだったそうだった、と忘れていた記憶を呼び戻す作業をしました。本当に死ぬほど痛くて「もう産めないわ…2人目は無理…」と思っていたはずが、3年も経てば、あの痛みを忘れて「もう1人欲しいな〜」と思えてしまうのが不思議なものです。それだけ産まれてきてくれた子供が可愛くて、その【可愛い】が何年もずっと更新されてきたからだと思います。(それと同じだけ【育児大変】も続きますが。笑)
また、出産の流れや陣痛の痛みは遠い記憶の彼方ですが、この時の旦那の対応は未だによく覚えています。
- 背中のさすり方が下手すぎて、出産後の私の背中は擦り傷だらけだったこと(陣痛の痛みが強すぎて、それを指摘する余裕すらなかった)
- ちょうど甲子園の決勝戦をやっており、旦那はテレビを横目に背中をさすっててイラっとしたこと(もうちょっと私に集中して欲しかったが、それを指摘する余裕はなかった)
別にそこまでひどい対応ではないですが、それでも記憶には残るようで。笑
一生根に持つことになったら大変なので、出産時のパパのやらかしは注意です!
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